損益計算書

5つの利益

売上高          3895

売上原価         3190

         ───────────

 売上総利益        705

販売費及び一般管理費    451

         ───────────

 営業利益         254    ←本業のもうけ

営業外収益         141

営業外費用          58

         ───────────

 経常利益         337

特別利益           34

特別損失           92

         ───────────

 税引前当期純利益     279

法人税、住民税及び事業税    80

法人税等調整額      △41

         ───────────

法人税等合計額       39

         ───────────

 当期純利益         240

 

期間損益計算の3つのルール

発生主義の原則

(費用計上のルール)

費用をいつ計上するか

財貨・サービスを使って経済価値を消費した時点

例)3月の電気代が5月に請求書が届いても3月の費用とする

実現主義の原則

(収益計上のルール)

収益をいつ計上するか

財貨・サービスを提供し対価の受け取りが確実になった時点

販売規準ともいう

費用収益対応の原則

(期間帰属のルール) 

一定期間に実現した期間収益に対応した期間費用を求め

期間損益を計算すること  期間収益-期間費用=期間損益

個別的対応:売上高と売上原価のような関係

期間的対応:個別的対応がないものは会計期間で対応を見出す

経常利益とは

本業以外の財テクなどで生じた収益や、資金調達コスト等の財務費用を加味した利益で、

経営努力の成果を表す

 

営業利益

 
営業外収益

受取利息

有価証券利息

有価証券売却益

有価証券評価益

受取配当金

雑収入

 

 

売買目的有価証券を売った

←売ってない

←所有する株式から得た

 

営業外費用

支払利息

社債利息

有価証券売却損

有価証券評価損

雑支出

 

←自社の社債

←売った

←売ってない

 

経常利益

 

税引前当期純利益とは

経常利益に臨時的に発生した損益を加味した利益。

 

経常利益

 
特別収益


固定資産売却益

投資有価証券売却益

 

←土地・建物・機械等の売却益

長期保有目的の株式などの売却益

特別費用

固定資産売却損

投資有価証券売却損

減損損失

災害による損失

 

長期保有目的の株式などの売却損

←固定資産などの大幅な評価損

 

税引前当期純利益

 

当期純利益とは

法人税等を差し引いた後の1年間の最終的な利益

 

税引前当期純利益  
法人税、住民税及び事業税 ←課税される税金
法人税等調整額 ←税務上と会計上の税額の差を調整する
当期純利益  

税効果会計の意義

会計上の収益または費用と、税務上の益金または損金認識時点の相違がある場合、

法人税等を適切に期間配分することにより、

税引前当期純利益と法人税等を合理的に対応させる

 

税効果会計を適用すると・・・

 貸借対照表➝〖繰延税金資産〗〖繰延税金負債〗

 損益計算書➝〖法人税等調整額〗

 

例)貸倒引当金の損金不算入 一時差異 翌期に損金算入されれば税金が安くなる

  交際費の損金不算入、  永久差異 将来においても損金算入されることはない