◆手順
1.まず母集団に対する仮説を立てる。帰無仮説が本当かどうか。
2.帰無仮説が正しい前提で分布を描く。受容域か棄却域か(ベルカーブの中心側かテールエンドか)
3.テールエンドを決める(90%、95%、99%)
◆帰無仮説と対立仮設
帰無仮説=検定仮説(否定することを目的としているので帰無仮説という)
対立仮説→こちらが本音
検定仮説=H0 対立仮説=H1 と書く
※「t値が大きいほどp値が小さい」という関係があります。t値が大きいほど「その説明変数が目的変数の予測に本当に有効」と主張できる可能性が高まります。
平均値の差の検定には、大別して3種類ある。
名称 | 特徴 | 例 |
一対の標本による平均の検定 |
同じ標本の異なる時点や条件下でデータの平均値に統計的な有意差があるか |
・同じ機械や人といった標本が同じである状況で使用。 ・投薬を受ける前後で群の数値に統計的な違いがあるか |
等分散を仮定した2標本による検定 |
異なる標本間での検定 分散が等しいと仮定できる場合 |
|
分散が等しくないと仮定した2標本の検定 |
異なる標本間での検定 分散が等しいと仮定できない場合 |
【分析ツール設定】
項目名 | 説明 |
仮説平均との差異(Y): | 帰無仮説が正しい場合の2つの平均値の差 |
ラベル(L): | 1行目がデータではなく変数名が記載されている場合に✓を入れる |
a(A): | t値による有意水準を指定する(5%有意水準:0.05、1%有意水準:0.01) |
【分析ツール出力結果説明】
項目名 | 説明 |
ピアソン相関 |
一般的な相関係数(パラメトリック手法)順序尺度であり間隔尺度ではないので、例えば「相関係数が0.2と0.4であることから、後者は前者より2倍の相関がある」などと言うことはできない。 相関分析は2変数間に線形関係があるか、その強さについての分析。それに対し回帰分析とは、変数の間にどのような関係があるか(具体的な関数の形)についての分析であり、また説明変数によって目的変数を予測するのを目的としている。 |
t | t値 これの絶対値が「t境界値」の絶対値よりも大きいかをみる |
P(T<=t) 片側 |
P値 パーセンテージではなく少数点で記載されている。例)1.75E-10 事前に定義したテールエンドよりも小さければ帰無仮説を棄却できる |
t 境界値 片側 | 例)1.68022 |
P(T<=t) 両側 | 片側で検定すべき内容か両側で検定すべき内容か 例)3.51E-07 |
t 境界値 両側 | 例)2.01536 |