ミクロ経済学のフロンティア

用語

【モラルハザード(倫理の欠如)】:監視されていない人が好ましくない行動に走る傾向

【エージェント(代理人)】:プリンシパルのために行動する人

【プリンシパル(依頼人)】:自分のためにエージェントに行動してもらう人

【アドバース・セレクション(逆選択、逆淘汰)】:

【シグナリング(情報発信)】:

【スクリーニング(振分け)】:

【政治経済学】:

【コルドルセのパラドックス】:

【アローの不可能性定理】:

【中位投票者定理】:

【行動経済学】:

 

 

情報の非対称性

一方が情報を多く持ち、他方は少ししかもっていない状況。

このような保有情報の違いは、人々が行う選択やどのように取引するかに影響を与える。

 

【隠された行動】:求職者は自分がどれだけよく働くかを面接官よりも知っている。

【隠された性質】:中古車の売り手は車の状態について、買い手よりも知っている。

 

エージェンシー問題

貸し手と借り手の間には、情報の非対称性が存在。

企業は借入に不利な情報は隠すインセンティブがある。有利な条件で融資を受けたいから。

 

エージェンシー関係

貸し手を依頼主(プリンシパル)、借り手を代理人(エージェンシー)と考え、

両者の関係をエージェンシー関係と呼ぶ。資金の運用を依頼し、されている。

 

エージェンシーコスト

 【逆選択】

観察することができないことが、プリンシパルにとって望ましくない結果を招く状況。

例)中古車の売り手と買い手

 

例)保険会社と加入者(健康/不健康)

 

銀行が融資をする際は、事前的に逆選択問題が発生する。

解決には審査コストが必要。

 

事後的にモラルハザードが発生しうる。

解決にはモニタリングコストが必要。

 

エージェンシーコストを下げる仕組みの例

  • 情報の非対称性の不利さをカバーする要素が必要
  • 担保の設定
  • 長期的な関係を築く メインバンク制度、大株主になる、役員派遣など

 

サブプライム問題と証券化

銀行は貸出資産を証券化し投資家に転売した。

そのため銀行はモニタリングのインセンティブを失った。

投資家も個別の債務者をモニタリングできず、リスクの判断が困難だった。

加えて格付け会社は、サブプライムに高レートを出していた。

 

エージェンシーコストをかけないと後々大きな問題になるという例示である。

 

 

 

金融危機とは何か?

1929年 世界大恐慌

1990年代 金融システム機器

1997~98年 アジア通貨危機

2007年~ サブプライム問題 など すべて金融危機

 

 

金融(finance) の対義語 実態(real)

 

金融システム危機

不良債権問題

80年代後半以降、金融自由化の下、銀行の収益が低下。収益確保のため貸し出しを積極化。