市場と競争
需要
需要曲線のシフト
財の分類
供給
供給曲線のシフト
需要と供給を組み合わせる
余剰と不足 需要と供給の法則
均衡の変化を分析する3段階のアプローチ
価格はどのようにして資源を配分するか
【市場】:
特定の財・サービスを扱う売り手と買い手の集まり。
【競争市場】competitive market:
多くの売り手と買い手が存在し、特定の売り手と買い手の影響を無視できる市場。
学習に適している完全競争市場は、次のような特徴がある。
【需要法則】law of demand:
ある財の価格が上昇するときに需要が減少すること。(他の条件が一定であれば)
【需要表】demand schedule:
ある財の価格と需要の関係を表す表。
【需要曲線】demand curve:
需要表上の点を結んだ曲線。
【需要の増大】:
どの価格においても需要を増やすような変化。需要曲線を右側にシフトさせる。
【需要の減少】:
どの価格においても需要を減らすような変化。需要曲線を左側にシフトさせる。
<需要曲線をシフトする要因の例>
※需要を増減させる方法は2つ
変数 | この変数の変化がもたらすもの |
財の価格 | 需要曲線上の動き |
所得 | 需要曲線のシフト |
関連する財の価格 | |
嗜好の変化 | |
期待(予測) | |
買い手の数 |
【正常財】normal good:
所得の増加によって需要が増加する財。例)タクシー
【劣等財】inferior good:
所得の増加によって需要が減少する財。例)バス
【代替財】substitutes:
片方の財の価格が上昇すると、もう片方の財の需要が増大する関係にある財。
需要の動きが逆になる関係
例)アイスクリームとフローズンヨーグルト コーヒーと紅茶
【補完財】complements:
片方の財の価格が上昇すると、もう片方の財の需要が減少する関係にある財。
需要の動きが同じになる関係
例)ガソリンと自動車、PCとソフトウェア、アイスクリームとファッジ
【供給量】quantity supplied:
売り手が売りたいと思い、かつ売ることができる財の量。
【供給法則】law of supply:
ある財の価格が上昇するときに供給が増加すること。(他の条件が一定であれば)
【供給表】supply schedule:
ある財の価格と供給量の関係を表す表。
【供給曲線】supply curve:
供給表上の点を結んだ曲線。
【供給の増大】:
どの価格においても供給量を増やすような変化。供給曲線を右側にシフトさせる。
【供給の減少】:
どの価格においても供給量を減らすような変化。供給曲線を左側にシフトさせる。
<供給曲線をシフトする要因の例>
投入価格、製造技術、期待(予測)、売り手の数
変数 | この変数の変化による結果 |
財の価格 | 供給曲線上の動き |
投入価格 | 供給曲線のシフト |
技術の進歩 | |
期待 | |
売り手の数 |
◆均衡
【均衡】equilibrium:
需要量と供給量が等しくなる水準に価格が到達した状況
【均衡価格】equilibrium price:
需要量と供給量が釣り合っているときの価格。
【均衡取引量】equilibrium quantitiy:
均衡価格における需要量と供給量。
※富山大学経済学部唐渡先生の資料より
【余剰(超過供給)】excess supply:
供給量が需要量よりも多い状況。
価格の下降圧力となる。
※富山大学経済学部唐渡先生の資料より
売り手は売上を増やすために
価格を下げることで均衡水準に向かう。
【不足(超過需要)】excess demand:
需要量が供給量よりも多い状況。
価格の上昇圧力となる。
※富山大学経済学部唐渡先生の資料より
少ない財に多くの人が群がるので
売り手は品不足を利用して価格を引き上げることができる。
そして均衡に向かう。
【需要と供給の法則】law of supply and demand:
需要量と供給量が釣り合うように、その財の価格が調整されるという主張。
余剰や不足は一時的な現象に過ぎない。
需要と供給 まとめ
需要 | 供給 | |
曲線上の動き | 価格 | 価格 |
需要量 | 供給量 | |
曲線のシフト要因 |
所得 (正常財↑↑,↓↓、劣等財↑↓,↓↑) |
投入価格 |
関連する財の価格 (補完財↑↑,↓↓、代替材↑↓,↓↑) |
技術 | |
嗜好 |
― |
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期待・予測 |
期待・予測 |
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買い手の数 | 売り手の数 |
1.その第三の出来事がシフトさせるのは、需要曲線か、供給曲線か、両方か
2.曲線のシフト方向を判断する
3.需要と供給の図を描いて、新旧の均衡点を比較し、
曲線のシフトが均衡価格と均衡取引量をどう変化させたかをみる