【符号化】:外部情報のインプットを内部情報として記憶表象に確立すること
【記憶表象】:外部情報に対する意識上の記憶像のこと
環境の構成要素と捉えた場合、認知要素とも呼ばれる
【貯蔵】:作業記憶と長期記憶に情報が経時的に保持されている状態
【検索】:長期記憶や作業記憶から情報を引き出すこと
先導的に情報処理を推進し、制御する
◆作業記憶への符号化
感覚記憶から作業記憶に転送する情報を選別するフィルターの役割「選択的注意」と呼ばれる
◆作業記憶の貯蔵と長期記憶への転送
➀リハーサル
維持リハーサル:反復や復唱で情報の保持と活性化
精緻化リハーサル:認知要素間の結合による意味とイメージの鮮明化
➁チャンキング
処理単位であるチャンク(情報の塊)の有効活用
大量に貯蔵されている意味的な関連性を持つ内部記憶
顕在記憶
自分の経験を思い出すという意識を伴った記憶
・エピソード記憶:自らの体験に基づき、いつ・どこで という
時間的・空間的に位置づけられた出来事に関する記憶
深い感情をも含む自伝的記憶
潜在記憶
自分の経験を思い出すという意識を伴わない記憶
・意味記憶:消費者が知っている一般的な知識 例)サントリーの伊右衛門
・知覚表象システム:感覚や知覚のレベルで対象を同定(認識)する際に働く記憶。
意味的な処理が行われる前に働く記憶。
例)ロゴマークからブランドを特定
・手続記憶:言語記述では表現できない手続きや方法に関する記憶
例)そばの打ち方
長期記憶への符号化
認知要素間を結びつける精緻化による連合を伴う
ヒューリスティクス
経験則を基にして情報処理を簡略化する方法(簡便法)
先入観やクセに基づく思考法(⇔アルゴリズム)
※限られた処理資源でやっていくため
目標階層
目標のWBS
ゴール
↓
下位目標(そのためには、と分解する)
↓
下位目標(さらにそのためには、と分解する)
・問題認識プロセス (理想と現実のギャップ)
・情報取得プロセス (探索と解釈)
・情報統合プロセス (評価と選択)
分野による用語の違い
・意思決定科学 問題 ⇔ 解決策
・マーケティング ニーズ⇔ 充足策
・社会科学 目的 ⇔ 達成手段
※同じ意味
内部要因
◆動機づけ
【動機】 :問題を認識 「のどが渇いた」
【動機づけ】:問題認識に目標が付与される「のどの渇きを潤す」
【動機づけられた状態】:自発的に関与する「のどの渇きを潤したい」
◆能力
専門知識力
外部要因
◆外部情報
外部環境のあらゆる情報。五感を通じて入力されるすべて
◆コンテクスト(処理機会)
外部情報の背後にある状況や文脈
・消費者に起因するコンテクスト
例)時間的圧力、予算的制約、社会的要因
・競争に起因するコンテクスト
例)この棚から選ぶ、この店で決める、別の店も検討する
Motivation(動機づけ) 内部要因
Ability (能力) 内部要因
Opportunity(処理機会)
3つの処理機会
1.情報処理プロセスとしての処理機会
2.コンタクトポイントとしての処理機会
3.情報処理サイクルとしての処理機会
目標
↕ ギャップ(問題)
現実
負の状態からの解消
1.問題除去
2.問題回避
3.不完全な満足
4.接近・回避の混合
5.通常の消耗
正の状態への報酬
6.感覚的満足
7.知的刺激または習熟
8.社会的承認
現実の状態は、次の3つに触発されて認識することになる。
物理的要因
・故障 ・老朽化
消費者の欲求(動因 motive 内側から)
・生理的欲求 ・社会心理的欲求
外的刺激(誘因 incentive 外側から)
・外部情報
結果志向の目的
・状態の実現やモノの獲得を目指すもの
・認知的動機が支配的となる
プロセス志向の目標
・経験や体験というプロセスの消費を目標とするもの
・感情的動機が支配的となる
◆目標階層
テキスト参照
動機づけられるメカニズムを説明するモデル
上のレベルにいくほど動機づけられている
上の3つは、自己知識
下の3つは、製品知識
【関与】involvement:動機付けられた結果、活性化された内的状態
関与 = 動機づけの代理変数
【事実】<【概念】<【スキーマ】<【スクリプト】
【事実】(FACT): もっとも単純な認知構造。認知構造の基本単位。
消費者が真実と信じているもの「AはBなり」
A=B
【概念】:事実の総体。
特定の抽象的な概念。
例)「保険とは何か」「民主主義とは何か」
【スキーマ】:一括りに活性化される事実の集合。
複数の概念を含む
固定的や可変的な 事実や概念がある。
【スクリプト】:一連の行動に関するスキーマ。
台本、シナリオ
例)レストランに入る
↓
テーブルに着く
↓
注文する
↓
料理を食べる
↓
勘定をする
↓
レストランを出る
【累加】:既存の概念に新しい認知要素を結びつけること
知識獲得の普遍的なやり方
例)ポッキーに「つぶつぶイチゴ」を結びつける
【同調】:累加した個々の認知要素を効率的に解釈できるように
1つのまとまりとすること
【再構造化】:対象や概念をより複雑な認識へと認知構造を変化させること
例)クラッシュポッキーには「アーモンド」と「ピーナツ」がある。