損益分岐点の分析

※CROSSROADさんより

損益分岐点の計算

売上高S = F / (1-v/s)

 

販売量Q = (F+利益) / (s‐v)

 

利益P = (s‐v)Q - F

 

変動比率 = V/S     100円/500円=0.2

 

貢献利益率 = 1 ― V/S   1-変動比率=0.8

       = (P + F)/S

 

 

損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 / 売上高

 

安全余裕率 = 1 ー 損益分岐点比率

 

S:売上高

s:売上単価

V:変動費

v:変動単価

F:固定費

P:利益

 

 

費用分解(変動費と固定費への分解)

費用分解には下記のようにいくつかの方法があるが、実務で使用できるのは勘定科目法となる。

 

【数学法】:変動比率 = (総費用t1-総費用t0) / (売上高t1-売上高t0)

 

【スキャッターグラフ法】:総費用と売上高の散布図を作り、傾向線をフリーハンドで描く。

             切片が固定費、傾きが変動比率となる。

【最小二乗法】:上と同じことをフリーハンドではなく統計的手法で算出する。

 

【IE法】:技術的方法。内部の立場のみ調査可能。販売管理費になじまない。

 

【勘定科目法】:損益計算書、製造原価明細書の費用や原価を勘定科目ごとに変動費か固定費かに分類する方法。「日経NEEDS」と「TKC経営指標」の方法がある。

 

<留意点>

➀準変動費・準固定費

 準変動費:例)固定給付き歩合給販売員の給与、基本料金と従量料金からなる電気代。

 準固定費:段階的に跳ね上がる固定費

 これらも費用分解する。厳密にできなければ割り切る。

 

➁変動費の調整

 仕掛品と製品の在庫変動に伴う調整。

 当期発生の材料費に調整率を乗じて調整する。

 

 調整率 = (期首仕掛品・製品+当期総製造費用―期末仕掛品・製品)/当期総製造費用

 

 

オペレーティングレバレッジ

利益の変化率と売上高の変化率の割合のこと。

販売数量の変化率にくらべて、利益の変化率は通常何倍も大きいことを意味する。

オペレーティングレバレッジが大きいと売上高が損益分岐点に近い。

オペレーティングレバレッジが大きいと僅かな売上の変化でも利益が大きく変化するリスクがある。

 

 

オペレーティングレバレッジ =(Δ利益/利益)/(Δ売上高/売上高)

                ※Δは前期と当期の差額

              =(固定費+利益)/利益

              = 貢献利益/利益

               ※安全余裕率の逆数

 

安全余裕率 = 利益/貢献利益

 

 

※タキプロさんより